こんにちは!
マーテックスの広報です☆
ネットの記事を見ていたら、
黒川紀章さん作の中銀カプセルタワービルを紹介されている記事を発見しました。
1972年に建てられた、中銀カプセルタワービルは老朽化の為、2022年に取り壊しされました。
メタボリズム建築の象徴とされるビルでした。
世界で初めて実用化されたカプセル建築のマンションでした。
メタボリズム建築というのは、1957年に黒川紀章さんや菊竹清訓さんなど、
日本の若手建築家・都市計画家グループが開始した建築運動のことです。
新陳代謝(メタボリズム)からグループの名をつけ、
社会の変化や人口の成長に合わせて有機的に成長する都市や建築を提案していました。
この独特な外観。見たことある方も多いのではないでしょうか。
私も以前、テレビ番組でカプセル内の様子等、紹介されているのを拝見したことがあります。
このカプセルタワービルですが、老朽化に伴い、取り壊しが行われ、
取り壊された後は、カプセルタワービル保存・再生プロジェクトというのが
2014年に立ちあげられ、全140個のカプセルのうち、23カプセルを取り出し、
黒川紀章建築都市設計事務所監修の下、修復が行われました。
修復したものは、国内外の美術館や商業施設での展示や、宿泊施設、ギャラリーとして運営されている「カプセル新陳代謝プロジェクト」を立ち上げられたそうです。
これから、カプセルだけを目にすることもあるかもしれませんよね。
もともとは単身者向けのセカンドハウスとして設計されたそうです。
実際、中の広さはどうだったのか。
広さは10㎡で、高さ2.1m、奥行き3.8m、幅2.3mだそうです。
中は結構コンパクトなサイズですね。
ユニットバスが入っているのですが、それもとても狭く設計されているそうです。
解体前には、宿泊体験も抽選で出来たようです。
一度入ってみたかったですね。
解体前に宿泊体験された方のレポート等がネット上で読めましたので、
色々読んでみました。
読んでみると、老朽化での雨漏りだったり、
お湯がでないので、お風呂は銭湯に行かないといけなかったり、
水道水が黄色だったり(水道管がさびているのが原因ではないかと書かれてました)
部屋がカビ臭かったりと、色々と不便なところがあるそうでしたが、
住んで生活をされている方々は『不便はあっても不満はない』そうでした。
不便さも含めてカプセルビルの特徴だそうです。
なるほど。この便利で快適な世の中で生活していると、
そういった、不便さを味わうのはなかなかできないかなと思いました。
ただ、立地がとても良く。
銀座8丁目なので、新橋駅までも歩いて行けますし、汐留駅までも歩いて行けます。
東銀座の地下鉄の駅も近いので、色々なところにアクセスはしやすいみたいでした。
そいった、アクセスの良さはさすが、銀座ということろでしょうか。
今後は色々な美術館でも見られる機会がありそうなので、
実際に見られるのが楽しみだなぁと思いました。
こういった建築も老朽化でなくなってしまうのは残念ですが、
耐震強度等、安全面を考えると仕方ないですね。
なかなか、こういった、中銀カプセルタワービルのような建物は
出てこないかもしれませんが、
また、面白い建物が出てきたらいいなぁと思いました。