こんにちは!
マーテックスの広報です☆
防水工事というのは、じつは私たちの身近な工事なのです。
屋根や建物が雨がふっても水が入ってきませんよね。
それは、防水工事がしっかりされているからなんです。
防水工事にはたくさんの工事の方法がございます。
今回は、塩ビシート防水工事をご紹介させていただきます。
塩ビシート防水工事は、塩化ビニル樹脂を原料としたシートを使用する防水工法です。
このシートを接着剤や機械で固定し、
ジョイント(つなぎ目)部分を溶融一体化させて連続した防水層を形成します。
そもそも、塩化ビニルという素材は、エチレンと塩素から作られる合成樹脂です。
プラスチックの一種です。
PVCというのは塩化ビニルの事です。
塩化ビニルの特徴は
・耐久性がある
塩化ビニルは耐候性、耐薬品性、耐摩耗性に優れいています。
・難燃性
他のプラスチックに比べて燃えにくく、自己消火性があります。
・加工性
熱可塑性があり、加熱すると柔らかくなり、冷却すると固まるため、
様々な形状に加工できます。
こういった特徴のある塩化ビニルは私たちの身の回りでも
良く使用されています。
パイプや床材、壁材などの建材から、
電線被膜や文房具、包装材など身の回りの身近なもの。
血液バッグやチューブなどの医療用具まで、幅広く使用されています。
そんな、身近な素材で建材も作られております。
シート防水の素材は塩化ビニル樹脂以外では、ゴムを使用したものもあります。
ゴムは、塩化ビニル樹脂よりも安価な反面、物理的衝撃には弱く、
破れやすいのが欠点です。
塩化ビニル樹脂の方がゴムよりも耐久性が高く、耐用年数も長いため、
塩化ビニル樹脂を使ったシートが主流になっています。
塩ビシート防水の耐用年数は10年~15年程度と比較的長持ちします。
その為、塩ビシート防水はこまめなメンテナンスが難しいビルやマンションの
屋上に施工されることが多い防水工法です。
※塩ビシート防水でもトップコートを塗る場合があります。
塩ビシートには主に2種類の工法があります。
接着工法と機械固定工法です。
それぞれの特徴をみてみましょう。
①接着工法
下地に直接塩ビシートを貼り付ける工法です。
シート全面が下地に密着するため、強風にも耐えられます。
機械固定工法と比べると、施工が比較的簡単で工期が短縮できる点も特徴の一つです。
ただし、下地が水を含んでいたり劣化していたりすると、
不具合が発生しやすくなるので下地をしっかり確認する必要があります。
②機械固定工法
塩ビシートをビスやディスクで機械的に固定する工法です。
下地への影響が少なく、既存の防水層の上から施工できるため、
改修工事にも適しています。
また、下地処理が少なく、施工がスピーディです。
UD工法(先打ち)とUS工法(後打ち)の2種類があります。
UD工法は意匠性を重視し、US工法は耐風圧性に優れています。
状況や、改修工事かによって工法を選択して施工させていただきます。
では、塩ビシート防水のメリットとデメリットを見てみましょう。
メリット
塩ビシート防水は、他の防水工事と比べて、
広い面積を一気に施工することが出来るという大きなメリットがあります。
一般的に施工可能な面積は、50㎡~300㎡とされています。
また、機械固定工法の場合、シートを機械で敷設するため、手作業よりも
効率的に施工が可能です。
防水材を塗装して防水層を形成する場合は、完全に均一の厚みを作るというのは、
難しいですが、塩ビシート防水は工場で均一の厚みで作られたシートを
施工しますので、防水層の厚みも完全に均一に施工することが出来ます。
さらに、つなぎ目が少なく、防水性が向上します。
こまめなメンテナンスがいらないので、メンテナンスが難しい場所には最適です。
デメリット
経年劣化すると不具合が発生しますが、
接合部分から劣化し防水効果が弱くなることもあるので、接合部分が弱点になります。
下地の状態が悪いと、シート防水がうまく機能しないことがあります。
施工前の下地処理や補修が重要となりますので、コストや時間がかかる場合があります。
複雑な形状には対応しにくいです。
紫外線により、劣化するため、定期的な点検が必要になります。
塩化ビニールは製造過程や廃棄時の環境負荷が高い素材です。
機械固定工法の場合、一時的ですが固定するときに、騒音と振動が発生します。
といったように、塩ビシート防水工事のポイントを知っていただけたかと思います。
当社では現場をしっかり確認させていただき、
ご予算を確認したうえで適切な防水工事をご提案させていただきます。
作業をお任せしている職人さんも技術が確かな職人さんばかりですので、
安心してお任せいただければと思います。
ちょっとしたことでもお気軽にお問合せください。
皆さんからのお問合せ、お待ちしております。